憑かれている。
幽霊でも生き霊でもなく、現在進行形で自分の過去が乗っかっている。
ただでさえ生きるのが下手なのに、2020年になってから何事も上手くいかず、全てぐちゃぐちゃになってしまった。
けれど、何とか乗り越えてふわふわと生き続けている。
あのとき全てを押さえつけて、自分が何かわからないまま、死にたい気持ちを前向きに生きる燃料にして生活していた。
そのせいか、ネガティブな暗い「死にたい」という感情はあまり持っていない。
しねばなんとかなるかーと、なんでもできるようになった気がするし、本当にこう、世間が考えるような鬱!というような死にたい感情とは違う感覚がした。
それが良くなかったのかもしれない。
その「死にたい」というのを生きる活力にしてしまったせいか、3年近く共存して、現在に至る。
弱い存在ながらも、いわゆる希死念慮、というやつがずーーっと、住み続けている。
どうしたらいいのだろう。
自分は極度の面倒くさがりだけれど、不便不利になるのは嫌なので、直せるものは直すよう少しだけ努力はしている。
人に興味が持てない。
いずれ困る予感がしたので逆に過剰なくらい他人に興味を持つふりをして、相手に興味がある、と言わずとも相手に伝わるくらい、自分にそう思い込ませることで案外上手くいった。
自分は気が短い。
周りの人間を参考にして自分を気が長い人間だと思い込んで、歩き方、声のトーンを変えてみた。あとは気が短い人を少し反面教師にした。
直さなければいけないことはたくさんあって、希死念慮もそう。
どうせ生きていかなきゃいけないのだから、自分が生きやすい環境にしなければならない。
いいことがあっても悪いことがあっても死にたいと考えてしまうこれは、今の自分にとってやや邪魔だ。
だから無い方がいいのだろう、けど、希死念慮と指先と、自分の怠惰さは、直せないかもしれない。