廃棄物

封印書物

詠̶み̶人̶知̶ら̶ず̶(̶小̶説̶v̶e̶r̶)̶を̶や̶っ̶た̶の̶で̶個̶人̶的̶傑̶作̶選̶を̶載̶せ̶て̶い̶き̶ま̶す̶。̶

以̶下̶詠̶み̶人̶知̶ら̶ず̶を̶知̶ら̶な̶い̶方̶へ̶の̶説̶明̶

最̶初̶に̶配̶ら̶れ̶た̶紙̶に̶、̶一̶文̶字̶何̶か̶書̶き̶、̶裏̶に̶し̶ま̶す̶。̶(̶例̶:̶「̶き̶」̶)̶
み̶ん̶な̶が̶書̶き̶終̶わ̶っ̶た̶ら̶、̶移̶動̶カ̶ー̶ド̶の̶指̶示̶に̶従̶っ̶て̶カ̶ー̶ド̶を̶交̶換̶し̶ま̶す̶。̶
回̶っ̶て̶き̶た̶紙̶に̶は̶既̶に̶一̶文̶字̶目̶が̶書̶い̶て̶あ̶り̶ま̶す̶の̶で̶、̶そ̶れ̶に̶続̶け̶て̶も̶う̶一̶文̶字̶書̶き̶ま̶す̶。̶(̶例̶:̶き̶「̶つ̶」̶)̶
こ̶れ̶を̶、̶五̶・̶七̶・̶五̶ぶ̶ん̶繰̶り̶返̶し̶て̶い̶き̶ま̶す̶。̶
す̶る̶と̶、̶最̶後̶に̶は̶名̶作̶や̶珍̶作̶が̶で̶き̶て̶い̶る̶こ̶と̶で̶し̶ょ̶う̶。̶

引用https://jellyjellycafe.com/games/yomibito_shirazu

と̶い̶う̶俳̶句̶の̶ゲ̶ー̶ム̶で̶す̶。̶
少̶し̶異̶な̶る̶の̶は̶小̶説̶で̶あ̶る̶こ̶と̶、̶文̶章̶を̶回̶す̶際̶に̶前̶の̶人̶の̶文̶章̶を̶見̶る̶こ̶と̶が̶で̶き̶な̶い̶、̶と̶い̶う̶点̶で̶す̶。̶

追記(2022/07/18 01:54:56)
詠み人知らずではなく、じゃれ本です。すみませんでした。

じゃれ本を知らない方へ↓

リレー小説形式で、短くて不思議な物語「ショートショート」をみんなで書き上げていく新感覚の “遊び” です。
物語を書くなんて難しそう。他の人に迷惑をかけたらどうしよう…。そんなあなたも、この魔法の「じゃれ本」と、楽しむ気持ちさえあれば大丈夫。もちろん、物語や創作が好きな方も大歓迎です。
できあがった物語の完成度に唸るもよし、あべこべ具合に捧腹絶倒するもよし。
名作、迷作の数々を、ぜひあなたの手で生みだしてください!

引用
https://jarebon.com/


今回は『コズミックホラー』をテーマに、5人で書きました。
その内の2作品を掲載します。










ドテッコツ

ドテッコツ
それは山陰地方において"起床"を意味する言葉だった。
後にポケモンとして登場するこの言葉はあまり有名ではなかった。

ところで、今全員で飛び降り自殺をしています。
大気と共に肺からやってきては体を巡回する人生に対する倦厭は、やがて自浄されることを知っていても億劫にならざるを得なかったのだ。
私は隣で空を舞っている統合失調症ゴー☆ジャスをちらりと横目で見る。

「まだ助かる
まだ助かる…
まだたすかる…
おぜう様!
か〜〜〜〜〜っ ぺっ!!
ワオ、びっくりだわさ。」

彼はそう言って、地面と同化する前に舌を噛み切って死んだ。


確かに死んだ。そのはずだった。
舌を噛みきり、死んだはずの彼はすぐに息を吹き返した。

「輪廻から追い出されちゃっただわさ!だわさ…だわさ……そーれ!!……ここ!現世!」

彼はそう叫んで地球儀を頭でかち割ってしまった。

どうやら海賊の心を取り戻したらしい。


海賊…というのは
盗み 殺しそして!ハイジャックもする。
 金さえ貰えれば何でもしたさ
 その金で、酒を飲み干し、女を抱く。
 そして、海には愛されている。
 これこそ海賊の心さ。
そのはず、はずだった…。


ある時いつものように豪遊し、船に戻るとそこにあったはずの海賊船が無い。
辺りを見回すとさっきまで一緒に飲んでいた仲間も居ない。
そう、一人出航においていかれたのだ。
これは後に配下の裏切りと発覚した。
あれだけあった財宝も武器もすべて失ったのだ。


全てを失い、絶望した人の末路など、たかが知れている。

しかも、近くには海がある。ならば、もう決まったものだろう

ーーー全てに裏切られた者が海に沈むさなか、声を聞いた「海中で声を聞いた」のだ

それは、詩のようでありながら、どこか悲痛叫びに聞こえ、絶望と狂気と不定形の思慮が混ざったような。そんな声だった

「(誰か、いるのか。こんな海で)」

そう、頭の中で思ったが、届く訳もなく、彼はその声の方を見た

そこにあったのは、1面の綺羅星のごとく輝きを発する何かと真っ暗な黒い何かであった。

もはや気力が無くなった彼にとって、それはただの景色であった。

目を閉じる。その黒い影に近づくのを感じる。

恐怖はない、抵抗はない

ただそこにあるのは、ほんの少しの好奇心だけである。




『化けるこい』

「はぁ、今日もかっこいいなぁ私の王子様」
地球を覆う、宇宙ごみの中に、住む醜い化け物と思しきものは今日も一人の人を見ていた。
「でも、地球人いや、サルメスじゃあ君には合わないよ 私じゃないとね…」
醜い物だったものは、かわいい少女へと変わって行った。  
「はぁ、これでいい完璧だよ」


「サルメスのみんなには悪いけど、王子様以外殺しちゃうね☆」
そう呟いた彼女(?)は地上に降り立った。


そして、地上におりたった彼女は、ぶつぶつと何かを呟いたと思うと、急に手を宙に押し上げ

「いあ!いあ!」

という言葉と共に、訳の分からない。理解のできない単語をゾロゾロと並べ立てる。

すると、何かが起きた。

この何かというのは、よく分からない。理解が追いつかない.......という方が正解に近いだろうか。

とにかく、何かが起き、そして、私の心を激しくゆさぶった。

今すぐにでもこの場を離れ、逃げ出したい欲求に駆られながらも、その、彼女の姿に惹かれ、目を離せられない、足も動かない。

まるで、そんな金縛りにあっているかのような感覚を数分間感じた後に、彼女はゆっくり手を下ろし、軽く笑うとぐるりと「顔だけを180度回転してこちらに向けて」笑った

「これで王子様以外、みんなみんな消えるのよ!これで私と彼だけの楽園が開かれる!」

そういった後に彼女はキャハハハハハと甲高い笑い声を上げた。


…全て終わった。
ガクリと項垂れる俺に彼女が話しかけてきた。

「そんなに落ち込まないでください。」

…いや、この声は…まさか!?

「どうも、中山秀征です。」

そう、この世にはなぜかまだ中山秀征が生きていた。
目を見開き、硬直している彼女に中山秀征が近付き、こう言った。

「なめんなよ、クソガキ。」

あとは早かった。
ビンタにつぐビンタ。
彼女はただ困惑するだけで、中山秀征のビンタを防ごうとはしなかった。


いつしかそのビンタは止まった。
目を開けると、中山秀征の手は彼女の顔の横で止まっていた。

あーあ、壊れちゃった。

彼女はそう呟くと、携帯を取りだしどこかに電話を掛けた。

「あのー、もしもし。そちらで購入した中山秀征がおかしくなってしまったんですけれども。……はい。え?電池切れ?バッテリーは1000年持つって仰ってましたよね?まだ購入してから50年も経ってませんよ?」

サポートセンターに電話を掛けた彼女はオペレーターに捲し立てる。

「とにかく、こんなことでは困ります。え…?はい……はい。わかりました。それでは。」

電話を切り、はぁ、とため息をついた彼女はダンボールを取り出した。

ーーこんな電池切れで恋を終わらせたくなかったな。

そう呟いて、ダンボールの中にプチプチを敷き詰め始めた。







いかがでしたか?話がまとまってるものから全然違う話になってしまうものまでありますが、話としては全て完結しています。

ちなみに、全員執筆したのは深夜0時です。

ありがとうございました。